パソコンもスマホもインターネットに接続しなければ役に立たないこの時代において、無線LANルーター(Wi-Fi親機)は最も重要な周辺機器の一つだ。パソコンやスマホは無線通信で親機と接続し、そこからインターネット回線へとつながっていく。もし、その無線通信が遅かったらどうなるのか。結果は悲惨だ。
◆遅い親機は不幸の始まり!最新規格は10倍速い!
無線通信が遅ければ、ウェブサイトからファイルをダウンロードするのに長く待たされる、各種のストリーミング動画の視聴にも支障が出る。高画質(HD)の動画は大量のデータを送る必要があり、途中の無線通信が遅いと画質が粗くなったり、途切れたりすることがある。家族の誰かがネットでHD動画を視聴すると、ほかの端末の通信速度が落ちることもある。
無線LAN通信の規格であるIEEE(アイトリブルイー)802.11には複数の種類があり、新しいものほど高速。例えば、ひと昔前に主流だったIEEE802.11nの通信速度が150M~450Mbpsなのに対して、最新11acでは866M~1733Mbpsと、規格値だけでも4~10倍も速くなっている。まして、11nより古い11gや11a54Mbpsと論外の遅さ。
ところが、こうした古い規格の親機を使っている人は意外に多い.あるアンケートでも、4割以上が150Mbps以下の11n11gなどの親機を使用中だった。
◆時代に合わない古い規格は即!アップグレードするべし!
「ネットがもたつくのは、電波の状態が悪いからで、改善の余地はある」と考えている人もいるだろう。だが、11nも含めて古い規格の親機では、多少改善できたとしても、もはや周りのハードやサービスが遅い無線通信を許さない環境になっている。
例えば、家にはパソコンだけでなくスマホやタブレット、AV機器にゲーム機といったWi-fiが必須の機器がどんどん増えているこうした機器が一斉に無線通信をしたら、古い親機はパンクしてしまうだろう。
「高画質のストリーミング動画を楽しみたい」と1ギガクラスの高速インターネット接続サービスヘの切り替を検討している人もいるだろう。ところが、これも古い規格の親機を使い続けていては意味がない。パソコンやスマホと親機の間の遅い無線通信がボトルネックとなり、高速回線の速度をまったく生かせないからだ。
そこで、親機を最新11ac規格に対応した製品にアップグレードしよう。最近のパソコンやスマホは11acの高速通信に対応しているため、ネット利用のさまざまなシーンで格段に快適になる。1Gbps以上の高速インターネット接続サービスも、11ac対応の親機があって初めてメリットを生かせる。通信が速くなるだけでなく、つながりやすくなることも期待できる。
◆最新機器は数千円で購入可能!入れ替え作業もカンタン!
中には「そんなことはわかっているが、買い替えるとなると高いし、何より設定が面倒だ」と思っている人も多いだろう。だが、それは大きな誤解。まず、Hacの親機はもはや安価で、4000円台から買える。
親機の交換も簡単に済ませる秘策がある。従来の親機の設定を新機種にコピーする機能を使えば、パソコンやスマホなどの接続機器側の設定は変えずに、そのまま使い続けられる。
このサイトでは、パソコンやスマホをいっそう快適に使うため、Wi-Fi環境を改善する方法を紹介する。まずパート1では、Wi-Fiの理解に欠かせない知識を基礎からわかりやすく解説。続くパート2では、新しい親機を選んで古いものと入れ替えるまでの手順を詳細に見ていく。最後のパート3では電波の強度マップを作成。それを基に、11acなどの親機を使っている人が、さらに電波状態を改善できる親機の設置方法などを紹介する。
Wi-Fiをアップグレードすれば、パソコンもスマホも快適になる!
ファイルのダウンロードやパソコン間のコピーが速くなり、動画の画質が良くなる。HD動画が途切れなくなり、家中どこでもスマホのインターネットが快適になる。家族全員が一斉にネット接続しても遅くなりにくいのだ。


